以前、店長候補として採用した一流大学での新入社員は、記憶力が抜群なのですが、店に出すとこれがまったくダメで使い物になりませんでした。周囲の空気や人の感情を理解できない人は、接客の仕事には向いていません。そういう人を店長にするわけにはいかないので、部署を異動させて数値管理の仕事をさせたら素晴らしい能力を発揮してくれました。適材適所を見つけ出すことも人事の重要な役割です。彼はいまでは本社業務のスペシャリストとして手放せない人材の一人になりました。
- 田中邦彦 -
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