根方銀行が発足したのとき日本の銀行数は817行、その払込資本金は総計5216万余円であるから一行平均6万円弱である。わずか1万円で発足した勇気たるや、大胆不敵というべきで、そのころできた銀行の中でいちばん小さかったように思う。しかし、小さいといっても銀行は銀行、頭取は頭取である。事務員といっては杉本常蔵1人、私が頭取兼事務員兼小使で、何もかも1人でやるようなものであった。
- 岡野喜太郎 -
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