子供の教育係をさせる侍は、その人柄をよく選ばねばならない。教育係は幼児から子供にかしずき、日夜付き添い、いろいろなことを教えるのであるから、その子供の平生の行ないは、自然と教育係に似てくるものだ。それだから、教育係を定めるには、幾重にも吟味して、とくとその心底を見定め、心が正直で偽りなく、乱暴でなく、一筋に忠義の志ある者を選ばねばならない。ただ、その子供の生まれつきの性格に従って、教育係に選ぶ侍の気質に違いができるはずだ。
- 黒田孝高 -
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草履片々、木履片々(ぞうりかたがた、ぼくりかたがた)。
