武田のグローバル競争力を早く高めていくには、日本、欧米、新興国の各地域で、かなりアグレッシブだが頑張れば達成できるようなゴールをどう設定できるかが問われる。ゴールが高すぎると先方は押しつけられた印象を抱き、「モチベーションを上げよう」といっても説得力を持たない。逆にゴールが低すぎると誰もが軽々と達成し、成果はさほど大きくないのにボーナスは高いという緩んだ組織になりかねない。ゴールをどこまで高められるかは相手とのせめぎ合いの世界だ。さらにゴール設定後は6~8週間のインターバルで主要拠点を回り、パフォーマンスをチェックし、問題点があれば突きつめ、必要があれば支援を行う。

- 長谷川閑史 -

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