バブル崩壊後に社内で危機感を抱いていたのは私だけで、「すぐによくなる」と皆が思い込んでいる。だから社長就任演説の冒頭でケンカを吹っかけた。「コンパクトで筋肉質な会社を目指す。俺の目に叶わんヤツは叩き殺す!」不良資産の売却、860近くあった商品アイテムの削減、年間約60種類も出していた新商品の絞り込み、在庫の大幅削減……。短期でやるべきこと、中期でやるべきことを全部ぶちまけたうえで、ハッタリをかましたわけです。これで少しは社内の空気もピリッとしましたが、一度号令をかけたぐらいでは組織は変わらない。「コンパクトで筋肉質な会社を目指す」ということはリストラ路線ですから、抵抗がものすごくありました。

- 鈴木喬 -

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