高名な実業家の和田豊治さんが富士紡の社長を長年やって、いつも言っておられたのは、すべての工業は一に原料、二に製造、三に販売ということであった。工業の盛衰は原料の買い付けの巧拙が最も重要な要素であるといって、氏が富士紡に関係していた間は原綿の買い付けは常に自分で指図されていたと聞いている。私も和田さんの真似をしたわけではないけれども、原則には変わりがないわけだから、原料大豆の買い付けは常に陣頭に立ち指図して買っていた。
- 杉山金太郎 -
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