会社再建に没入している最中に朝鮮動乱が起きた。にわかに産業経済界が活発となり輸出の急増、内需の活況が目立ってきた。社の滞貨も一掃され、この下半期には久々の黒字決算を行った。三期にわたる難行にもようやく明るい陽射しが見えてきた。我が新製品シャープスーパー受信機がさっそうと市場に登場した。だが、この期には前の経営の空隙を埋めることにとどめ、設備の新設拡張にまでは手を出さなかった。
- 早川徳次 -
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