コンサルティング部門の顧客は、企業の経営者です。その人たちに対してプレゼンテーションや商談を重ねるうちに気づいたのは、「視界」と「時間」の感覚を相手と同一にすることが重要だ、ということでした。視界を同じくするというのは、その人が関心を持っている範囲を把握し、相手が見ている空間に入り込むということです。その経営者が今見ているのは、「国内の店舗展開を拡大する」という世界観なのか、「アジアに店舗を拡大する」という世界観なのか。それを自分と相手で一致させないと、論点のズレた話し合いになってしまいます。時間についても同様です。その経営者が今見ているのは、これから先3カ月の範囲なのか、1年なのか、10年なのか。それによって提案する内容が変わるのは当然です。ですから、時間の物差しを相手と揃えることも不可欠。

- 小笹芳央 -

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