企業を買収時のシナジーにはふたつあって、ひとつはコスト面のシナジー。工場の合理化や原料調達などで、これは買収後2~3年で現れてきますが、効果は1度きりです。買収の意思決定をする際にはコスト面のシナジーをかなりの精度で見極め、公的には合理的かどうかをそこで判断します。もう一方がトップラインにおけるシナジーです。両社が組むことによって何ができるようになるのか。コスト面のシナジーの先にあるものです。トップライン(売上高)側のシナジー効果が望めないと、そこから先で急にぎくしゃくするという危機感が、買収前からすごくあります。
- 小泉光臣 -
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