かつては、京都吉兆にも失敗を極度に恐れる空気が漂っていました。あるとき料理にふさわしい器を探して箱を開けたら、目当ての皿が割れていたことがありました。どうやら従業員が割ってしまい、叱られるのを恐れてそのまま箱のなかに隠していたようです。正直に報告してくれたら、あらかじめ新しい皿を用意することもできたはずですが……。ここで黙っていた従業員を責めても仕方がありません。もちろん皿を判ってしまって、それを隠すのはよくないことですが、問題なのはむしろ、失敗を言い出せない雰囲気をつくっていた職場のあり方です。
- 徳岡邦夫 -
人気の名言・格言
雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。 それが自由というものだ。
自分の仕事は、人の助けなくして、一日も進み得ないのである。
独立取締役の法制化は反対です。法律はどうしてもリスクを排除しようとするので、リスクを取らない経営者が...
我々が見たいのは、知識を追い求める子供の姿であって、子供を追い回す知識ではない。
「音楽では世界は変わらない。音楽にケツを蹴り上げられて、熱い気持ちになった人が行動して、そうして世界...
数字なき物語も、物語なき数字も意味はない。
人は心と気を働かすことをもって良しとするものだ。用を言いつけられなかったからといって、そのまま退出す...
私が恐れるのは、1万通りの蹴りを1度ずつ練習した者ではない。たった1つの蹴りを1万回練習した者だ
不平はエネルギーだ。人間は不平がなければ、働く意欲を失ってしまう。
ちょっとした問題に突き当たると「辛い」と言って逃げ出す根性なしがいるよね。でも、テレビのADだったこ...