世界の名言・格言コレクション集「名コレ」

人間がその知恵を働かせるということは、国家や社会のためである。だがそこには人間としての「道」がなければならない。電信を設け、鉄道を敷き、蒸気仕掛けの機械を造る。こういうことは、たしかに耳目を驚かせる。しかし、なぜ電信や鉄道がなくてはならないのか、といった必要の根本を見極めておかなければ、いたずらに開発のための開発に追い込まわされることになる。まして、みだりに外国の盛大を羨んで、利害損得を論じ、家屋の構造から玩具にいたるまで、いちいち外国の真似をして、贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、国力は疲弊してしまう。それのみならず、人の心も軽薄に流れ、結局は日本そのものが滅んでしまうだろう。

西郷隆盛のその他の名言・格言(全23件)

およそ思慮は平生、黙座静思の際においてすべし。

租税を薄くして、民を裕(ゆたか)にするは、即ち国力を養成する也。

もうここらでよか

万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし、驕奢(きょうしゃ)を戒め、節倹を勉め、職事に勤労して・・・

正論では革命をおこせない。革命をおこすものは僻論である。

徳に勤むる者は、これを求めずして、財自から生ず。

小人は己を利せんと欲し、君子は民を利せんと欲す。己を利する者は私、民を利する者は公なり。公なる者は栄・・・

誠篤ければ、たとい当時知る人無く共、後世必ず知己有るもの也。

世の中で、人からそしられたり誉められたりするといったことは、塵のように儚く消え去ってしまうものである・・・

世のすべての人からけなされても落ち込まず、すべての人から褒められてもうぬぼれるな。

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