ビジネスの成功をあとから論理化しようとしても、理屈で説明できることはせいぜい全体の2割です。伊藤忠商事社長の丹羽(宇一郎)氏は「経営は論理と気合だ」と言っています。理屈では説明できない8割の部分が丹羽氏のいう気合に相当します。しかし、その2割の理屈を突き詰めて考えている人ほど、何が理屈ではないのか野生の勘ともいうべき事柄の意味を深いレベルで理解しています。だからますます気合が入って、野生の勘も研ぎ澄まされ、優れた戦略を編み出していけるようになるのです。「理屈ではないから、理屈が大切」なのです。
- 楠木建 -
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