恐らく百人が百人、東京の回訓通り、ビザ拒否の道を選んだだろう。それは何よりも昇進停止、乃至、馘首が恐ろしいからである。私も何をかくそう、回訓を受けた日、一晩中考えた。公安配慮云々を盾にとって、ビザを拒否してもかまわないが、それが果たして、国益に叶うことだというのか。苦慮、煩悶の揚句、私はついに、人道、博愛精神第一という結論を得た。そして私は、何も恐るることなく、職を賭して忠実にこれを実行し了えたと、今も確信している
- 杉原千畝 -
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