世界の名言・格言コレクション集「名コレ」

「さいわい」にも幸と福と二字ある。学問的にいうと、「幸」というのは幸いの原因が自分の中にない、偶然的な、他より与えられたに過ぎない幸いを幸という。たまたまいい家庭に生まれたとか、思いがけなく上手い巡り合わせにぶつかったとかいう、これは幸。そうではなくて原因を自己の中に有する、すなわち、自分の苦心、自分の努力によって勝ち得たる幸いを「福」という。福の示偏は神さまのことだ。旁(つくり)は「収穫を積み重ねた」という文字だ。農家でいうならば俵を積み上げるという文字。神の前に蓄積されたるものが「福」である。

安岡正篤のその他の名言・格言(全90件)

人を観るときは、前より後ろから観るのがよい。前はつくろえるが後ろは誤魔化せないからだ。後ろ姿の淋しい・・・

人間は自得から出発しなければならない。人間はいろんなものを失うが、何が一番失いやすいかといいますと、・・・

人間は何事によらず新鮮でなければならない。ところがいかにすれば新鮮であり得るかといえば、やはり真理を・・・

新という字を知らぬ者はいない。しかし新という字の真の意味を理解する人は意外に少ない。元来この字は「辛・・・

学問というものは現実から遊離したものは駄目であって、どうしても自分の身につけて、足が地を離れぬように・・・

太陽の光に浴さなければ、物が育たないのと同じことで、人間の理想精神というものは心の太陽なのだ。理想に・・・

修養の仕方によっては、人間はいかなる能力があるかわからぬほど貴い。研究すればするほど、人間の美質は発・・・

病弱とか、愚鈍であるとか、貧乏であるとか、多忙であるとかいうことは、逆に自分自身を鍛錬する非常な妙薬・・・

健康の三原則

少数の真剣な求道者のみが時制の運命を徹見(てっけん)し、社会を善導することができる。

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