統合作業のスピードを支えたのが、毎日開いた早朝連絡会です。これは、オーストラリア赴任時に生み出した仕組みでした。当時私は、国籍や民族、宗教、文化が全く違う社員を束ねなくてはなりませんでした。人間は、顔を合わせていなければ疑心暗鬼になる生き物です。これではコミュニケーションが滞ってしまう。そこで毎朝、部長以上が集まってミーティングを開くことに決めました。些細なことから重要なテーマまで、あらゆる議題を全員でディスカッションし、最後に私が決断を下すようにしたのです。決断を下した理由もその場で説明します。すると日を重ねるこ、とに私の考えが現場に浸透していった。トップの判断基準がどこにあり、何を考えているのか。これらが現場に伝わり、私自身も現場の問題を即座に把握できる。何よりその場その場で決断を下すので、経営のスピードは格段に上がりました。 - 奥田務 - 前の名言 日本では長い低迷期を経て、あらゆる業界で企... 次の名言 スムーズな統合を支えたカギであり、私にとっ... 奥田務のその他の名言・格言(全59件) 日本の百貨店は、全く違う2つのビジネスモデルを備えています。商品を自前で買い取って社員が販売する買い・・・ リーダーシップ、決断力、分析力……。もちろんこれらも不可欠です。けれど、これらが正しく発揮されるため・・・ 経営とは社会科学だと思います。自然科学の世界では、どの国でも「1+1=2」だし、「H2O」は水を指す・・・ 大丸の社長に就任した当時の営業利益率はわずか0.8%でした。これを、松坂屋との統合直前には4.1%、・・・ 企業の経営統合で何より怖いのは、ひとつの企業の下に2つの企業文化が根づくことです。いびつな環境が統合・・・ 私は日本の百貨店を外から観察して問題の本質を見抜きました。そしてこれを基に経営改革を進めました。変化・・・ 経営スピードを上げるためにプロジェクトチームを作らないことにしました。日本企業の意思決定の遅さのひと・・・ 大丸と松坂屋の経営統合に向けて、まずは最終責任者を明確にすべきだと思いました。統合では連日、様々な決・・・ 企業の統合で経営者が最も重視すべきことはスピードです。企業統合では、いち早く成果を出さなくてはなりま・・・ 経営統合の際、大丸、松坂屋とも担当者が「システムの統合には3~5年はかかる」と訴えました。しかし、こ・・・ 奥田務の全名言・格言を見る(全59件) 偉人の名前を姓名判断で見るとすごい結果に?!