日本の百貨店は、全く違う2つのビジネスモデルを備えています。商品を自前で買い取って社員が販売する買い取り型と、ブランド単位で売り場を設けて、ブランド側に商品を売ってもらう消化仕入れ型です。前者は粗利が高いけれど、人件費がかかって商品の在庫リスクもある。後者ではブランド側に売り場を与えて、その代わりに売上高の何割かの利益をもらうから、粗利は低いですが在庫リスクはなく人件費も低い。この2つは全く事業構造が違います。そこで消化仕入れと買い取りの組織を分けました。それぞれの売り場でマネジメントが何人必要で、彼らに何を期待するのかをはっきり伝えたんです。当初は非難囂々でしたよ。けれどもそれによって、随分とオペレーションを効率化することができました。 - 奥田務 - 前の名言 リーダーシップ、決断力、分析力……。もちろん... 次の名言 幸せではない営業マンが、相手を幸せにするこ... 奥田務のその他の名言・格言(全59件) リーダーシップ、決断力、分析力……。もちろんこれらも不可欠です。けれど、これらが正しく発揮されるため・・・ 経営とは社会科学だと思います。自然科学の世界では、どの国でも「1+1=2」だし、「H2O」は水を指す・・・ 大丸の社長に就任した当時の営業利益率はわずか0.8%でした。これを、松坂屋との統合直前には4.1%、・・・ 企業の経営統合で何より怖いのは、ひとつの企業の下に2つの企業文化が根づくことです。いびつな環境が統合・・・ 私は日本の百貨店を外から観察して問題の本質を見抜きました。そしてこれを基に経営改革を進めました。変化・・・ 経営スピードを上げるためにプロジェクトチームを作らないことにしました。日本企業の意思決定の遅さのひと・・・ 大丸と松坂屋の経営統合に向けて、まずは最終責任者を明確にすべきだと思いました。統合では連日、様々な決・・・ 企業の統合で経営者が最も重視すべきことはスピードです。企業統合では、いち早く成果を出さなくてはなりま・・・ 経営統合の際、大丸、松坂屋とも担当者が「システムの統合には3~5年はかかる」と訴えました。しかし、こ・・・ あらゆる統合作業の中でも特に気をつけたのが人事制度です。私は大丸時代の改革で、学歴や経歴、性別、年齢・・・ 奥田務の全名言・格言を見る(全59件) 偉人の名前を姓名判断で見るとすごい結果に?!