日本の百貨店は、全く違う2つのビジネスモデルを備えています。商品を自前で買い取って社員が販売する買い取り型と、ブランド単位で売り場を設けて、ブランド側に商品を売ってもらう消化仕入れ型です。前者は粗利が高いけれど、人件費がかかって商品の在庫リスクもある。後者ではブランド側に売り場を与えて、その代わりに売上高の何割かの利益をもらうから、粗利は低いですが在庫リスクはなく人件費も低い。この2つは全く事業構造が違います。そこで消化仕入れと買い取りの組織を分けました。それぞれの売り場でマネジメントが何人必要で、彼らに何を期待するのかをはっきり伝えたんです。当初は非難囂々でしたよ。けれどもそれによって、随分とオペレーションを効率化することができました。

- 奥田務 -

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