関東大震災に出くわしてぺしゃんこになった私は、それまでいい気になって強がっていた鼻っ柱がいっぺんにどこかへ吹っ飛んでいった感じがした。見渡す限りあたりは廃墟である。文明は一瞬のうちに没落したように見えていた。自分の事業復興の目鼻も到底早急には立ちそうもなかった。
- 早川徳次 -
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