カズオ・イシグロ カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro OBE, 漢字表記:石黒 一雄、1954年11月8日 – )は、長崎県出身の日系イギリス人小説家である。

1989年に長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を、2017年にノーベル文学賞を受賞した。
ロンドン在住。

1995年に大英帝国勲章(オフィサー)、1998年にフランス芸術文化勲章を受章している。

2008年には『タイムズ』紙上で、「1945年以降の英文学で最も重要な50人の作家」の一人に選ばれた。

作品の特徴として、「違和感」「むなしさ」などの感情を抱く登場人物が過去を曖昧な記憶や思い込みを基に会話・回想する形で描き出されることで、人間の弱さや、互いの認知の齟齬が読み進めるたびに浮かび上がるものが多い。

作家の中島京子は非キリスト教文化圏の感受性を持ちながら、英国文学の伝統の最先端にいる傑出した現代作家であり、受賞は自身のことのように嬉しいと述べている。

多くのイシグロ作品を翻訳した土屋政雄はイシグロを非常に穏やかな人と述べた上で、いつかするだろうがノーベル文学賞の受賞はもう少し時間がかかると思っていたので今回の受賞には驚いたと語っている。

『カズオ・イシグロ』の名言・格言一覧(全12件)

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