パナソニックは、まず大きな設備投資をし、工場の稼働率を上げて収益を上げていくというビジネスモデルを描いていた。しかし、価格低下が甚だしく、材料の調達コストもかかりすぎている。結果、売れば売るほど赤字が膨らむ、という構図になっていた。そこで、一方の軸にテレビセットとテレビ用パネル、もう一方の軸にプラズマと液晶を置いた2×2のマトリックスを設定し、それぞれの象限ごとに赤字が最も減るようにしようと考えた。全体最適とは逆の考え方です。プラズマテレビであれば、売らないというのが一番赤字が減る選択。そこで、「もう出荷するな」と言った。同時に、開発部門には、「出荷しても利益が出るようなテレビに設計し直せ」と。液晶もテレビ用以外の、おカネが取れるパネルを造ろうと。そうやって1年かけて転換していった結果、2100億円の赤字を860億円まで下げることができた。

- 津賀一宏 -

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