管理職十訓
- 組織を活性化しようと思ったら、その職場で困っていることを一つずつつぶしていけばよい。人間は本来努力して浮かび上がろうとしているのだから、頭の上でつかえているものを取り除いてやれば自ずと浮上するものだ。職位とは、仕事のための呼称であり、役割分担を明確にするためにあるものだと考えれば、管理職とは何かがキチンと出てくる。先例がない、だからやるのが管理職ではないか。部下の管理は易しい。むしろ上級者を管理することに意を用いるべきである。リーダーシップとは、部下を管理することではない。発想を豊かに持ち、部下の能力を存分に描き出すことである。YESは部下だけで返事をしてもよいが、NOの返事を顧客に出すときは、上司として知っていなければならない。人間を個人として認めれば、若い社員が喜んで働ける環境が自らできてくる。若い人は、我々自身の鏡であり、若い人がもし動かないならば、それは我々が悪いからだと思わなければければならない。若い人の話を聞くには、喜んで批判を受ける雅量が必要である。結局職場とは、人間としての切磋琢磨の場であり、錬成のための道場である。
- 樋口廣太郎 -
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