「幸せから生まれる幸せ」という言葉、創業時にはまだ言語化されていなかったビジョンなんです。当時の私は「なぜ会社を経営するのか」と問われたとき、単に「やりたいから」と答えていました。嘘偽りのない感覚でしたが、一方で事業を実際に行っていくと、その感覚を言葉にしなければならない局面にぶつかります。少人数の組織においては、ひとつの感覚を言葉にしなくてもみんなで共有することができました。むしろあえて言葉にしないことが、「言葉にならない感覚」を共有した強いチームワークにつながっていく面もありました。しかし、組織の人数が増えると、今度は感覚だけの共有が難しくなっていきます。その中で様々な社員の意識のブレを少なくしていこうとするとき、「幸せから生まれる幸せ」といった言葉が生まれてきたわけです。

- 村上太一 -

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