考えるためには、まず雑念を払うことが大切です。頭のワーキングメモリが空いている状態を作らなくてはいけません。スケジュールを記憶していたり、次の仕事の段取りを考えていたりするとメモリを使ってしまって思考が阻害されます。「この仕事の締切はいついつまでで……」なんて雑念があったら、それに押し潰されてしまって考えるどころではないでしょう。ですから、スケジュールなどはすべてメモして、書いたはしから忘れます。不安なことがあれば、それもすべて箇条害きして忘れる。スケジュールやTODOリストを綿密に作って「このとおりにやれば大丈夫」という状態にする。こうやって雑念を払い、そのぶん脳のメモリを空ける。これが考える準備の第一です。
- 山本真司 -
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