私はひとつのモットーに思い至った。それは、与えられた生活を与えられるがままに享受し、決してこれから起こるかもしれない苦難を思いわずらうなということである。とにかくこれが、私がプフォルタで学んだ最大の人生訓だ。苦い思いに苦しめられたり、ひどいホームシックに心が苛まれたり、行く春に心を痛めたり、憂愁に思い沈んだりしたとき、このモットーがひとつの花飾りのように過去の廃墟の間を縫って延びてくる。

- フリードリヒ・ニーチェ -

サブコンテンツ